正確な電圧を可視化するデザイン | AccuVoltLinkプロダクトデザイン
AccuVoltLink
Product design
Art Director: Shimizu Ryo
Cl: AccuVoltLink
これまでに無い印象をつくるデザイン
AccuVoltLinkは、「正確な電圧」技術で社会基盤を支えるテクノロジー企業です。
日々の生活を支えるスマートフォンや家電製品の心臓とも言える「電圧」は、その精度が性能を左右します。電気は単なる動力ではなく、温度・明るさ・音など様々な事象を検出するセンサーの基盤であり、正確な電気の扱いはこれらセンサーの性能向上に直結します。
Balloon Inc.では、「正確な電圧」を容易に扱えるようにするハードウェアのデザインを担当。既存の測定器市場のデザインとは一線を画す、新しい印象を訴求する印象の創出を目指しました。

同一シリーズ感を保ちつつ、卓上サイズ(AVL)とデスクトップPCサイズ(二次標準器)、2種類のハードウェアデザインを並行して検討しています。初期段階で大まかな原理や機構、サイズ感を把握した後、造形とボリュームの組み合わせを見るためにスケッチとアイデアを展開しました。
また、実際の内部パーツが格納出来る程度のサイズ感を把握するために、ラフなモデリングを行いながらデザインの方向性を絞り込んでいきます。


詳細の内部構造を把握しながら、卓上に設置した際にどのような見え方になるかをARを用いて検討しました。目指す存在感に近い、他ブランドのプロダクトと並べて確認します。



AVLのプロダクトデザイン
アクリル製の正円から、ローレット加工されたアルミの矩形が突き出した造形が最終的なデザインとして決定しました。
本体躯体はアルミ削り出しにアルマイト処理を施し、アクリルの光沢感とアルミ素地のコントラストで高品位感を訴求しています。
ローレット加工は二次標準器の前面パネルと共通のデザインです。プロダクトの実際のサイズによる見え方の違いを考慮し、ローレットの幅とピッチを個別に調整することで、統一されたシリーズ感を創出しています。



また、状態をユーザーに表示するためのLEDの演出についてもプロダクトと一貫したデザイン指針によって行っています。
表面のアクリルの厚みと塗装、内部のパーツ等によってLED光源をぼかしながら、アニメーションとカラーリングでステータスを表示します。



二次標準器のプロダクトデザイン

二次標準器は、その機能に不可欠な「冷凍機システム」機構を、あえて外側から見えるようなデザインとしました。
上部アクリルのカバーで囲われた、ステンレスの筒を鏡面となるように磨き、最も誘目するようなデザインの要素として転用しました。これまで隠されていたこの機構を表に出すことで、視覚的な筐体サイズも抑えることができ、コンパクトな印象を実現しています。



内部アクセスとハンドルを兼ねたデザイン
こうした測定器のデザインは、ネジやボルト、リベットのような機能部品が正面や側面に配置されることが多く見られます。メンテナンスを考慮した合理的な設計である反面、デザイン面では、やや未完成な印象を与えてしまう懸念もあります。
今回の二次標準機のデザインにおいては、メンテナンス性を考慮しつつ、筐体全体を上限に分割するかたちで内部機構へのアクセス経路を確保しました。

加えて、ネジを隠すために側面に段差を設けるデザインとしています。これは、上部カバーのハンドルとしても機能する寸法設計としています。
ネジを目立たせずに容易にドライバーがアクセスできる配置にした上で、カバーの持ちやすさにも配慮した、機能とユーザビリティを両立したデザインです。

目線の高さから筐体を見ると、ネジ頭はほとんど見えない位置に配置されており、意匠にほとんど影響を与えないデザインを実現しました。


Balloon Inc. は、プロダクトからブランド戦略まで一貫したデザインディレクションで、御社の課題を解決に導きます。まずはお気軽にご相談ください。