第13回いけばなインターナショナル世界大会2025 スライドビジュアル

Ikebana International 13th World Convention

Slide design
Art Director: Shimizu Ryo

上品さと華やかさを両立させたデザイン

いけばなという日本の伝統を表現するため、和の雰囲気を想起させつつ、シンプルで祝祭感のある扇子をモチーフに選定しました。

金色のグラデーションにより、折り目の奥行きが華やかな金屏風を思わせるカラーリングとしています。前後に扇子を配置し、ぼかすような表現とすることでシンプルでありながら奥行き感のあるデザインとしてまとめました。

第13回いけばなインターナショナル世界大会2025スライドビジュアル

プログラムのカバービジュアルに複数の扇を配置したのは、今回の「第13回いけばなインターナショナル世界大会」が、各流派によるデモンストレーションの集積によって構成されることを象徴するためです。それぞれの扇が多様な流派を表し、それらが一同に会することで大会が成り立つという趣旨を視覚的に表現しています。

第13回いけばなインターナショナル世界大会2025スライドビジュアル

さらに、日本を代表する各流派のデモンストレーションが実施される前後のスライドには、背景として扇のモチーフを大きくあしらいました。これは、各流派の独自性と、それらが大会全体の一部として統合されることを強調する意図があります。

明朝体とセリフ体の書体の組み合わせを選択し、伝統的で、格式の高さを想起させます。

第13回いけばなインターナショナル世界大会2025スライドビジュアル
第13回いけばなインターナショナル世界大会2025スライドビジュアル

会場の建築デザインの背景や造作との整合性も考慮し、スライド内における扇の折り目のスケールなどを調整しながらデザインしています。

第13回いけばなインターナショナル世界大会2025スライドビジュアル