コムウトCI開発 | 株式会社コムウト
コムウト
Mission development, Corporate Identity
Design Consulting, Branding, Art direction, Graphic design
Art Director: Shimizu Ryo / Designer: Shimizu Ryo, Sato Etsuki
Cl: コムウト
Graphis Design Annual 2022を受賞!
1944年から続く歴史を持つスイス発祥のデザイン誌(現在はNY, USA)、Graphisによるグラフィックデザインにおける国際コンペにて「Silver」を受賞しました。
選出された作品は、ウェブサイトにアーカイブされ、毎年上製本として世界中で出版されています。
コムウト掲載の Graphis アーカイブはこちら
次世代の「工務店」を表現する、
ミッション策定とCI開発
ひとつの建物を建てるためには、多くの人の力が必要です。建築を設計・デザインする人、現場管理者、職人のような形にする人など、多岐にわたる職能の人たちが協力することでひとつの建物が出来上がります。
一方、関係者が多いが故に、「頭に思い描いていたイメージと違う」 という課題があらゆる建築施工の現場にみられます。それは、建築に関わる人間同士のディスコミュニケーションが原因といえます。
株式会社コムウトは、 この課題に向き合い、 建築のイメージ・意図を丁寧に汲み取り、図面による形式的な情報以上のものをみる、 設計者の「五感の代わり」となって施工を行う工務店を目指します。
「施工にクリエイティブを。」 という理念は、そうした株式会社コムウトの根幹をなすものです。
Balloon Inc. では、建築施工の現場における課題や目指すべき方向性などについてディスカッションを重ね、 株式会社コムウトのビジョンの言語化、「基本理念」の策定をサポートしました。また、この理念を軸とした統合的なデザインディレクションをおこない、 ロゴタイプ、Webサイトなど広範囲にわたるデザインを手がけています。
基礎・土台・柱。
建物を支えるための
「信頼感」を表現
社名「コムウト」のカナを、太いウェイトと直線的なラインへ抽象化したロゴタイプとしてデザインしました。 装飾的なデザインは避け、ニュートラルでシンプルにまとめています。正方形の字形とし、ひとつひとつの文字の大きさを視覚的にそろえることで安定感や信頼感を訴求します。
コムウトの欧文表記「komt」は、代表取締役 舩橋耕太郎氏の自筆によるものです。 建築が人の手で作られるように、ロゴデザインにも手のあとを残しています。直線で形作られた幾何学的なロゴタイプに対し、歪みや揺れ、筆圧や運筆によってできた強弱や クセのある線を組み合わせることで、人の手のあたたかみや息づかいが感じられます。
ウェイトが太いロゴタイプとウェイトが細い筆記体の「komt」から生まれるコントラストによって、 柔軟さと面白さという固定観念にとらわれない印象の訴求を目指します。明彩度の高い色を重ねてロゴタイプとの強い色差を意図的に生むことで、 施工においてクリエイティビティを追求するという、これまでにない企業理念や建築思想を掲げ、 勢いのあるコムウトのイメージを表現しています。
「コムウト」ロゴタイプのウェイトバリエーションと、手書きの「komt」の組合わせについて 以下のようなバランス検討を行い、適切なサイズ感と調和をはかっています。
施工におけるクリエイティブを
ブランディングする
ロゴタイプとタグラインの組み合わせバリエーションです。 企業理念「施工にクリエイティブを。」を強く訴求したい場合に使用します。このタグラインはロゴタイプとの組合わせの他、 施工イメージの上に載せて表記するなど、コムウトのブランディングにおいて大切な要素として用いています。
ビジュアルイメージの展開と
ディティール写真
式会社コムウトの行う施工の丁寧さやディティールへの気配りを通じて、クリエイティブな施工のイメージを訴求します。 施工実績のディティールの中から、その特長をうまく捉えるアングルを選択しました。
このフォトイメージは、施工実績としてだけではなく、コムウトがどういったディティールに気を配りながら施工をし、建物を建てていくか、その思考の跡をアーカイブする意味も持っています。